はじめてのエレキギター選びを書いてみた その1

 貯めていたネタが無くなったので自分もギター初めて2年ぐらい経ってきたので、恥ずかしながら、定番の記事を書くことにしました。

 正直、ぜんぜん演奏の腕はないのですが、代わりにあちこち見たり、聞いたりと耳年増になってしまいました(^^ゞ 自分も初めてのギターを買うときには、もう何がなにやらさっぱりわからなかったです。メーカーもしらないし、あのバンドの人が持っているギターって何? とか、どういう特徴があるの? とか差がわからなかったですね。
 かといって、ギターを始め、楽器ってかなり高い買い物です。安物のおもちゃでも1万円は飛んでいきます。なのに、無駄にはしたくないですよね?

 というわけで、初心者の気持ちが完全に薄れないうちに、この手の記事を書いておくことにしました。

異論は認めます!

 あ、ちなみに、この記事では一般的なエレキギターソリッドギター)を対象としています。フォークギター(アコースティックギター)やクラッシックギター,コキントギター等は対象外です(^^ゞ
 エレアコセミアコは若干かぶると思いますが、基本言及しません。

・最初に押さえておくべきこと

 ぶっちゃけ、以下の条件を優先してください。

・かっこいい!(かわいい!) と思った物
・好きな歌手、バンドのギタリストが持っている物

これだけです終わりヘ(。。ヘ)☆ヽ(^^;)バキ
と、いうわけではないですが(^^ゞ
 これは重要です。やっぱりカッコイイって思えないと、
触る気すらなくなります。そばに置いておかないと弾かなくなります。そうすれば、何時まで経ってもギターを弾けるように、いや、楽しむことができません。
 ギターを引くことだって音楽なんです。音を楽しむ道具なんです。楽しくなかったら意味が無いのです。
 と力説をしておきますが・・・ただかっこいいだけで購入して失敗することもあります。
そのポイントが3つ
・メンテナンス性
・重さ
・ネックの太さ(持った感じ)

です。
ま、詳細は後ほど記載しますが、
・ギターを弾く前にチューニング(音の調整)がなかなか合わない
・弦(弾くところの糸)の交換が大変
・すぐに故障する
・加工がガタガタで弾きづらい
・重くて肩や腰が痛くなる
・ネックが太くてなかなか弦を押さえることに馴れない
 手首も痛くなってきた
特に安価に売っているギターはパーツの精度も低いので、使用に問題がある場合があります。

 これらも挫折の一因になります。故に、このへんで失敗したくなければ、やはり楽器屋で実物をちゃんと持たせてもらったほうが良いです(弾く必要はないです)。その際にはお金を持っていかないこと(w 初めて入った楽器屋に希望の機種がないことなんてザラです。ただでさえも初心者には敷居が高くて入りづらい楽器屋にやっと入ったのに衝動買いしてしまうのは勿体無いですからね。
 もちろん、本当に購入するときにはお金を持って行ってください。

・初心者用の安いギターは初心者に向かない?!

 よく雑誌の裏や店頭にものすごく安いギターがおいてます。
いわゆる初心者用ギターです。
まぁ安いと言っても5,6千円〜1,2万円ぐらい。普通の感覚では十分高いです。特に中高生にとっては中々手が出ない金額だと思います。

ただ、これらが安いのにはそれなりの理由があります。それを踏まえて考えてみてください。

・材料がしょぼい
 一般的に楽器には固い木材を使用します。例えば、メイプル、ローズウッド、マホガニー、アッシュ、アルダー、バスウッド、ポプラなど。バスウッドやポプラはそれらの中でも柔らかい方ですが、ヒノキやバルサなどに比べれば硬い木材です。
なぜかというと、
・金属の弦を強い張力で張るので、負けないようにする。
・硬いほうが、音が響く
などの理由があります。
 ですが、安いギターは生産性や加工性から、比較的柔らかい木を使っていることが多いです。たとえば、桐や合板です。これらは楽器としての寿命が短くなる傾向があります。
 また、似たような性質の木材を使用することもありますし、価格の安い生産国が異なるほぼ同じ種類の木材を使用することがあります。中国産アルダーやセンなどがこれに当たります。
 ネックもはじめから波打っていたり、曲がっていたり、購入した当初は曲がっていなくても直ぐに曲がってきたりすることが多いです。
 木材だけではなく、パーツもダイキャスト製の安いものを使用しています。これらは曲がったり、折れたりしやすいので、やはり寿命は圧倒的に短いと考えてください。また、精度も低いので、ペグなどはチューニングが合いづらかったりします。
 ピックアップも適当なものが付いていることが多いですが、こだわらなければ、それなりに良い音はすることが多いです。ただし、「何かが違う」と遅かれ早かれ感じるようになってくると思います。

・生産国の人件費
人件費の安い中国、韓国、シンガポールなどで生産しているものはお手頃な価格のものが多いです。ただ、そこそこ有名な会社や良心的な会社は加工機材はきちんとしたものを用意し、本国から技術者を派遣して、監督させているので、案外と加工精度は悪くなくなってきたように感じます。

・加工方法
 さすがに昔のようにネックがガタガタとか隙間があるというのは少なくなってきました。むしろ、有名な会社製でも時期によってはネックに隙間があるとか、フレットの端やブリッジのコマの弦の当たるところがギザギザのままだったりします。
 ここでいう加工方法というのはとくにボディにピックアップを収めるザクリという凹部分の加工などに顕著に出てきます。
 通常、エレキギターのピックアップ部などはピックアップの形にくり抜かれており、なるべく空間を作らないようにするのですが、安いギターはざっくり四角く掘ってしまいます。これを俗に「弁当箱ザクリ」と呼称します。また、5万円台ぐらいまでは3つとも細いシングルピックアップを搭載しているのに、ハムバッカーサイズのザクリをして他のラインナップとボディを共有している場合があります。
 ただ、ザクリの加工状態が与える音への影響は、ほぼわからないと思いますので、あまり気にしないほうが良いかもしれません。
 それと、ボディの厚さが、普通の同型の楽器より薄いことがあります。ネックの場合は逆にこれが幸いすることがあります。なにせ初心者は「弾きやすさ>音」ですから。ネックが太いほうが音はよくなります。でも薄いほうが、ひきやすいのです(特に速弾き系)。比較的高額なギターでも強化素材をつかって薄いネックを実現している製品もあります。

・流通方法
 やはり、一般売りする機材は流通に問屋を通すため、高くなりがちです。そこで、楽器店オリジナルブランドを立てて、メーカーに直接発注したり)、人件費の安い国で作ったり,
通販のみで且つ人件費の安い生産国から直接輸入したり等で安くしていることがあります。

・まとめと結論
廉価ブランドは初期投資こそ安くすみますが、使い勝手が悪かったり、すぐに壊れたりすることがあります。
 ただ、材質はどうしようもありませんが、パーツに関しては交換が可能なので、ある程度のレベルまで引き上げることは可能です。その代わりに、購入した以上の金額がかかることもままあり、それなら最初からもうちょっと良いギターを買っておけば・・・と後悔することがあるかもしれません。

なので、

・はなから改造して使うことを目的に購入する
・使い捨てのつもりで購入する

この2点の目的なら反対しませんが、DIYが嫌い、苦手という人、なるべくずっと使いたいという人にはむしろおすすめしません。

 もちろん、コードやスケールをとりあえず覚えるためにというのもあるとは思うのですが、案外と最初に覚えたコードとかを「ちゃんとチューニングがあっているか」のテストに弾いてみることがあるんですよ。この練習時に音がズレていると、当然、耳が誤った音でコードを覚えてしまいます。
 それに、正しいチューニングがされているギターを弾くことがあっても違和感が出てしまったりします。当然、曲を弾いてもズレているので楽しくも気持ちよくもありません。
 故に、「初心者セットはあまり初心者向けとは言えない」と考えております(´・ω・`)


・初心者セットってどうよ

 よく初心者セットって売ってますよね。
シールド(ギターとアンプを繋げるコード)はもとより、チューナー、アンプ(音を出すスピーカー)やカポタスト(キーを変更する道具)、ギターを拭く布も付いていたりします。
 これってお得ですよねー。使い物になれば・・・

 ここでは、この初心者セットを勧めません。なぜならば!
まぁ、だいたい使いものにならないくらい性能が悪かったり、すぐに壊れたりするからです。某社付属のアンプなんて、音が小さい上に、歪ませる機能がなかったりします。エレキギター購入する人って殆どが「ギュワーン! ギュイーン! キーン!」って音を出したいと思いますよね。それが出せない。そりゃ(´・ω・`)となります。
 シールドによって音が違うというのは、このブログの過去記事をご参考ください。下手なサンプルですが(^^ゞ ただ、付属のシールドはその下手なサンプルよりひどいことが多いです。ものすごくコモッた音が出ることが多いですね。コモッた音が出ると心までモヤッとします。
 付属のチューナーは分かりづらい上に遅いです。何時まで経ってもチューニングを合わすことができない。果ては弦を切ってしまうとか普通にあります。
 付属の布は直ぐにぼろぼろになります。あれなら、100円ショップで買ってくるほうがよっぽどいいのがあります。

 というわけで、多少出費が増えるものの、結局買い換えることになるなら、その分をメンテナンス用品や弦など、他に使ったほうが良いと考えます。差分でチューナーぐらい買えますし。
 
 おすすめの周辺機器に関しては、また後日詳しく記載するつもりです。

長くなったので、とりあえず次回へ