ジャグマスターを改造するぞ レベル3 完結編

さて、今回はジャグマスターの改造 完結編です。
とうとう最終段階のレベル3。これで、ジャグマスの改造は大体
やりつくすことになります(^^)

レベル3のメニュー は以下のとおり

・ピックアップの交換
・配線切り替え用ミニスイッチ増設
・弁当箱ザクリを・・・

最終段階ですから、ちょっとしか無いですね。

とりあえず、はじめますか

  • 交換するピックアップについて

 
 正直、ジャグマスにもともと付いているのはDuncanデザインのもの。噂によるとSH-6あたりを元にしているのではということです。
 最初は音がしょぼいなぁと思ったのですが、内部回路を交換したところ、
結構、いや、かなりいい感じに鳴ってくれていました。正直、このままでも全然OKだったです。

 でも、俺ってストラトばっかり持っているもので、ハムバッカー積んでいるギターが、ジャグマスしかないんですよね。だからハムバッカーの載せ替えをやってみたかった。あと、一回Seymour Duncanのピックアップを入れてみたかったんでスよ。ストラトで使っているのはVanzandtとかLaceとかなので、意外とDuncanとかDimazioは使ったことがないんですよね。アリキタリすぎて(°O゜)☆\(^^;) バキ!
 で、まずピックアップの選定。
まぁ、ここは王道でSH-1n(59)とSH-4b(JB) の組み合わせかSH-2n(JAZZ)とSH-4b(JB)の組み合わせで行くことにしました。で、某オクで安く手に入ったのがSH-2nとSH-4bのセットだったので、こちらで行くことになりました。

SeymourDuncan PU セイモアダンカン ピックアップ SH-4 JB ZB【国内正規品】

SeymourDuncan PU セイモアダンカン ピックアップ SH-4 JB ZB【国内正規品】

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 余談ですが、SHというのはレスポ等の通常サイズのハムバッカーです。ストラトなどはちょっと弦間が広いので、THという型番のちょっと幅が広いタイプになります。型番の最後にあるnはネック側用、bはブリッジ側用という意味。逆に乗せても面白いらしいですけど。購入の際には、そのへんを確認しましょうね。

 あとSH-1nとSH-2nですが、SH-1nは(簡単に説明すると)1959年頃のまだ特許出願中(PAF)時代のハムバッカーピックアップの音に近づけたモデル。甘い音が出るということで、超定番&超ベストセラーピックアップです。SH-2nはSH-1nより若干出力弱めで明るい音になります(サンプルを聞いた感じでは(^^ゞ)。

 一応、Seymour Duncanの創始者であるDuncanおじさんは後者の組み合わせが最高! と言ってます。が、なんとなく、前者の組み合わせのほうが人気があるような印象ですね。で、自分はあまりコモッたような音はすきじゃないので、明るめキャラのSH-2nにしました。ま、タイミングもあったのですが。

  • いざ配線・・・あれ?

 では早速作業開始! まずはばらします。ピックガードのネジがたくさんあって大変です(^^ゞ そういえば、これってJazz Masterと同じ形状だけど、流用は可能なんだろうか?

 そして、配線。米Squireからダウンロードしたジャグマスの配線図とDuncanの説明書とにらめっこして配線を・・・・・・
 ん? ちょっとまった。このジャグマスの配線おかしくないか?
 まず、ピックアップから出ている線は5本。黒(+)赤(ー)白(+)緑(ー)裸線(アース(ー))となっている。
 ハムバッカーはシングルが二つ並んでいる構造なので、黒赤が一つ目のPU、白緑が二つ目のPU用の配線。だから、通常のシリーズ(直列)配線をする場合には赤と白をつなげて、黒をホットに緑と裸線をまとめてコールドに配線する。

 ・・・のだけど、上の配線図を追っていくと、(赤白はまとめるとして)黒も緑もコールド側に落ちているように見える。よくこれで今まで鳴っていたなぁ(;´Д`) 
 まぁ、自分は電気関係素人だし。今まで鳴っていたんだから、と元のピックアップの黒と緑の線をを配線しなおす形でピックアップセレクター用の3点トグルスイッチにつなぐことにした。ちなみに、このトグルスイッチ。高さが2センチくらい。おそらくミニタイプだと思う。スイッチクラフト等の奴に入れ替える人は気をつけてね。一応ザクリは余裕あるみたいだけど。

 で、リアピックアップはミニトグルスイッチを増設して、シリーズ(直列)・シングル(1つしか使わない)・パラレル(並列)の切り替えができるようにします。
 ハムバッカーピックアップは二つのシングルピックアップを並べた構造ですので、そういう事ができるんですね。ミニトグルの配線はこちら。例のごとくDuncanのページから引っ張ってきます。このページはほんとうに素晴らしい! 
Wiring Diagrams - Seymour Duncan | Seymour Duncan
これは秋葉駅前のちっちゃいお店が並んでいるところで買ってきました。そこが一番安かったから(^^)
先ほど記載したように黒と一緒につながれている線はホットへ、緑と一緒につながれている線はコールドへつながるんですけどね。まぁ、ジャグマスの元の配線と同じように接続してみました。ミニトグルを経由しないネック側ピックアップはそのまま入れ替えです。

 一応、チューナーをつなげて出音チェックしたら、・・・あれリアの方は全然でない・・いや時々出る・・・なんとか出てきた・・・でもアンプつなげたら音ちっさい&途切れる・・・。とにかく不安定です。
 かなり、いろいろと試行錯誤しましたが、やっぱりダメそうです。ここで頭を抱えてしまいました。

で、合間に現実逃避して、こんなの作りました(°O゜)☆\(^^;) バキ!

すずしいけど、ちょっと曲がっちゃったな(;´Д`)

  • やっぱり配線やり直す!

一晩置いて、考えたのですが、やはり納得できない配線のままじゃ、どうともならない。かといって、素人では新しい配線も思いつかない。悩んでしまいましたよ。
しかし、ふと思い立って、さっきのDuncanのページをあさってみたら、普通にありましたね。2ハム1VOL1TONEの配線が!
Wiring Diagrams - Seymour Duncan | Seymour Duncan
ほんと、このページは神がかっているわ。足を向けて眠れないね。どっちの方向か知らないけど(`・ω・´)

 で、やり直したのがこれ

出音もバッチリです(・∀・)
 あ、そういえば、ボディーアースの線を真ん中からぶった切って、自動車配線用のギボシを付けました。
これで、簡単にボディアースを外せるので、今後の作業が格段に楽になります。作業しないかもだけど(^^ゞ
心配した、音への影響は特にありませんでした。まぁアースだから、そこへ行った電流は身体を通って地面(?)に行くだけですからね。ノイズの電流(?)がジャックの方へは行かず、ちゃんとアースされていれば大丈夫でしょう。
 これでやっと配線が終わった〜!

  • 弁当箱に仕切りをつけて、組み立て

 まぁ大した作業ではないですが、それなりに時間がかかりました。

 ついでに、お弁当箱ザクリはなんとなくカッコ悪い。響きが悪そう、ハウリングしそうなんてイメージがあるので、こいつを何とかしようと考えました。で、考えついたのが、仕切りをつくること。硬い木を使ってはめ込めば、ボディの共振を伝えるだろうし、元にも戻しやすい。

 というわけで、早速ノギスで計測。横幅の長さは・・・89.8mm(モノによって違う可能性があります。記憶違いの可能性もあります)。ではさっそく、埋める木を加工します。

 買ってきたのはウェンジュという銘木の棒です。東急ハンズで入手しました。前にも書きましたが、銘木をつかうのはカッコイイからだけではなく、硬くて響くからです。加工はしづらいですが、それほどこった加工をするわけじゃないし。なにより楽器なので振動を伝えやすいことが重要なのです。ほら発泡スチロールは音を吸収するけど金属は音を伝えやすいでしょ。なんか違うけど、そんなイメージ。
 ウェンジュは黒檀や紫檀と同じマメ科のアフリカ産木材。色々と迷ったのですが、叩いたときにキンキンとなかなかいい音で響いていたので、これを選択。あまり楽器には使わないみたい(?)。

追記:後日指板に使うことがあると聞きました。音はローズとエボニーの中間の用な感じになるそうです(^^)

 硬さは紫檀にちょっと及ばない程度ですね。  15mm 角の棒が20センチですので、埋木を2本取れることになります。ザクリの高さもあまり変わらないぐらいでしたので、縦に重ねなくても1本でいけますね。これを先ほど計測した長さよりほんの少し長く切ってから、少しづつ削って合わせていきます・・・が、硬てー! 紙やすりがバンバン消費されていきます。
 でも、なんとか丁度良く出来ました。ぎりぎりに作った棒を少しだけ手で嵌めこみ(というか、それ以上は手の力ぐらいでは進まない)、ゴムハンマー(他のところを傷つけないようにね)でコンコンっとはめていきます。
どすか? バッチリでしょ? ちなみにちょっとやそっとじゃ動かないです。 あとで、試奏した時、思ったよりボディ鳴りが増えてビックリしました。こんなのでもやってみるもんだねぇ(プラシーボ効果の可能性あり)

  • 感想は?

 てなわけで、完成したJagMaster改です。
ネック側がゼブラでブリッジ側が黒。なんか、思ったよりかっこ良くなったと思う(^^ゞ
ピックアップのキャラは思った以上に明るかったです。そして、よく歪む。クリーンだと思っていたアンプシミュのセッティングでも歪んでしまうくらい歪む。倍音も結構なります。ピッキングハーモニクスがこころばかり鳴りやすくなったかも。
 シリーズ・シングル・パラレルの切り替えは・・・ほんの少しぐらいしか差がないかなぁ。まぁ同じピックアップのつなぎ方とかを変えただけですからね。これも様子見。でも、どうせ使う音なんて固定していくから、基本いらないと思います(^^ゞ
 で、今回の改造。おすすめかと言われると・・・・多分ジャグマスターのオリジナルのピックアップのほうが好きかもしれない(°O゜)☆\(^^;) バキ!
 まぁ、こういうのはエイジングが済むまで1〜2週間置いてみないとわからないので、ちょっと置いてみるつもりです。