ミディアムスケールストラトの比較レビュー

 先日、縁あってFujigen NCST-M10Mというミディアムスケールのストラトを入手したので、簡単なレビューです。
 ここではレギュラーサイズのフェンダージャパン製ストラト改(以下ストラト)とSTM改という昔フェンダージャパンで出していたミディアムスケールストラトを改造したものを比較対象にしています。
それぞれの改造ポイントなどは過去記事を参考にしてください。

 ま、私は手も小さければ指も短いので、ネックは短いほうが弾きやすいのです。といって、別にロングスケールでも弾けないわけではないです。ただストレッチ気味なコードとかはネックも短いほうが楽です。
 そんなわけでミディアムスケールやショートスケールのギターが多いです。フェンダー系に偏っているのは改造したがりなのと、シングルコイルの音が好きだからなんでしょうね。
レスポールタイプやPRSもほしいけど、懐が許してくれません(T_T)

 まずは3つ並べてみましょう

左から、ストラト・NCST-M・STMです。
明らかにそれぞれ大きさが違いますね。
・ネックの長さ ストラト>STM=NCST-M これはあたりまえ
・ボディの大きさ ストラト>STM>NCST-M
測ってみたら、ロングホーンからまっすぐおろしたボディ端までの長さはそれぞれ1cmずつくらいちがいました。意外にもNCST-Mが一番小柄です。

・ネックの厚さ NCST-M>ストラト>STM
  
左:ストラトとSTM 中:ストラトとNCST-M 右:STMとNCST-M
基本的にどれも弾きやすくはありますが、一番弾きやすいのはNCST-Mです。
CFSのおかげかすごくコードが押さえやすいです。
次点でSTM。やはり、薄いので握りこんでの弾きやすさはダントツです。ラウンドカットヒールも悪く無いです。なくてもいいと思うけど。

ネックの幅  NCST-M≧ストラト>STM

STMはナット幅40mm 弦間10mm NCSTは通常のストラトと同じナット幅42mm 弦間10.8mmです。
ここに写っているストラトはアメスタ用のブリッジに変更しているので、実は弦間10.5mmになっています(^^;

ボディ材は
ストラト:アルダー
NCST-M:アルダー
STM:ポプラ
ですね。
ネックはいずれもメイプル。ストラトだけローズ指板です。
このへんはグレードや年式によっても変わってくるので、あまり参考にならないですね。

音的にはそれほど違いはないです。
スケールの長さや材料よりはアンプとPUの影響のほうが大きいですからね。
なので、音の印象はあまり参考になりません。
が、一応NCSTがノーマルなら、
STM<ストラト<NCST-M (左に行くほど音が軽い・枯れ系)
かな? NCSTのPUはフジゲンオリジナルなので、そういう味付けなのでしょう。
フェンジャパオリジナルみたいにモコモコではなく、あくまで中音域がやや持ち上がっている感じ。決して不快ではなく、むしろ使いやすいPUだと思います。でもストラトらしい鈴鳴り感には欠けるかな。
STMのPUはフェンジャパ製のちょろいやつですが、経年劣化でかなり枯れた? 軽い感じになってます。通常のフェンジャパ性はもっとモコモコした音なんですけどね。もしかしたら、さり気なく中身が変わっている?
ストラトのPUはレースセンサーのAlmitoneという変わった奴になってます。コイルがないので、ノイズはほぼ無いです。そのくせ、結構いい音出すいいやつです。

NCST-Mもノイズはあまりありません。実はしっかりノイズ対策されています。
配線材も布巻きの結構良いのを使用していました。
実際、同価格帯のFenderより作りや素材はかなり良い感じです。
ロゴやヘッド形状にこだわりがないならオススメです。
中身については次回、NCST-M改造編を御覧ください。

って、えぇ! 結局もう改造しちゃうの!?

追記:
ミディアムスケールストラトには他にもフェンジャパST-57MとAST-M
現行のFender Japan Exclusive Aerodyne Strat Medium Scale
FUJIGEN NST101M(新シリーズになってすぐに生産終了?!)
などなどございますが、これらを購入する予定はないです(^^ゞ