はじめてのエレキギター選びを書いてみた その2

・どんな種類があるの?

 さて、前回の続き、やっと本題ですヘ(。。ヘ)☆ヽ(^^;)バキ
さて、エレキギターって言っても、結構いろんな形がありますよね。よく見る形もあれば、あまりみないものもあります。まあ、入門者の時点ではその差すらよくわからないものですが。
 とりあえず、一般的なエレキギターには以下のような分類があります。

◆作り方による分類
ソリッドギター:ボディが空洞がない板でできているもの
セミアコースティックギター(セミアコ):エレキギターよりだが、ボディに空洞が空いている(ホローボディ)。
例:GIBSON ES-335 Epiphone カジノ
[rakuten:kurosawamusic:10008861:detail]
フルアコースティックギター(フルアコ):アコースティックギターにアンプが繋げれるようにした物。ピックアップもピエゾという特殊なものを使用している。
[rakuten:rockinn-shinseido:10009055:detail]
 ま、自分はフルアコセミアコに関してはあまり知らないので、ここではソリッドギターメインで解説します。


エレキギターの形による分類

※ここでは形を見てもらうために、リンクを張っています。
 なるべくオリジナルのものを載せているため、中には
 とんでもなく高価なギターがあります。
 ご注意ください。

 エレキギターソリッドギター)には主に以下の種類に分類できます。
フェンダー
 フェンダー社のギターを元にしたモデル。ほとんどの種類は以下のような特徴がある。
 ・アームが付いている:弦をゆるめたり強く引っ張ったりして音を揺らがせるためのアームが付いているものが多いです。ただし、アームを使うとチューニングが狂いやすいので、アームを外している人が多い。
 ・シングルピックアップ搭載
 明るいキャラクターの音を出すシングルピックアップ搭載機が多いです
 ・ロングスケールネック
 ネックの長さが645ミリと長めで張りと艶のある音がだせます。
 ・ボディ素材がアルダー、アッシュ、バスウッド、ポプラ、いずれかの単板。
 ・ネックの素材はメープル(楓)、メープル+ローズウッド指板
 ・ペグ(ネック先端の糸巻き)の並びが1列6連
 ・バッキング、ボーカルがもつことが多い
 ・ネックがデタッチャブル(ボルト止め)

代表的な機種:
テレキャスター

 最初のエレキギター
 シングルピックアップ2つで3パターンの音が出せる。
 シングルカッタウェイ(ネックの根元が片方だけえぐられてい る)。
 シンプルな作りで、独特のキャリキャリした音にファンが多い。
 カントリーミュージックで使われる他、バンドのボーカルが持っていることが多い。
 メンテナンスは楽な方だが、ブリッジのコマが3つのタイプは完全にオクターブチューニング(簡単にいえば、ネック中程の音のズレ調整)が合いづらい。
 ネックは少し太めな物が多い。

ストラトキャスター

 シングルピックアップ3つ搭載で5パターンの音色を出せる。
 カッティングやギターソロで使用されることが多い。
 アームが付いており、弦の張力を変化させることで、音を揺らすことが出来る。
 ダブルカッタウェイでハイポジション(ネックの根元の高音のほう)が比較的ひきやすい
 鈴鳴りと評される音にファンが多い。
 ネックは比較的薄めの物が多く、ロングスケールだが弾き易く感じる。
 サードパーティのパーツが最も多く、いろいろと改造しやすい。
 テクニシャンなギタリストが使用していることが多い。
 (クラプトン、イングウェイ、ジェフ・ベック等)

ジャズマスター

 フェンダーで最も高級な機種(?)
 P90系ピックアップ(厳密には異なる)2つ搭載
 ダイナミックトレモロで軽く音を揺らせるが、チューニングが狂いやすいので、アームを使わないことも多い
 サドルの弦落ちがしやすいことが有名で、ムスタングのサドルに交換されることが多い。
 名称はジャズマスターだが、ジャズよりはロック系に使われることが多い。
 独特の音色に、最近日本でファンが増えている機種

ジャガー

Fender Japan JG65B/VSP JAGUAR(3TS)

Fender Japan JG65B/VSP JAGUAR(3TS)

 フェンダーには珍しいショートスケールネック
 ユーザーはニルヴァーナカート・コバーンが有名
 ピックアップの切り替えなどをスライドスイッチで行う
 正直あまり人気はないようです。

ムスタング

 あまりお金が無い学生用に開発(というわりには高い)。
 ジャガー同様ショートスケールネックだが、ジャガーより薄めで弾き易い印象。ただし、ボディは意外と大きい。
 数年前まではニルヴァーナカート・コバーンやCharが使用していたことで有名だったが、昨年ぐらいに某アニメの影響で人気爆発。キャンディアップルレッド(CAR)・マッチングヘッド(MH)の機種は入荷した先から売れていた記憶がある(^^ゞ
今は在庫が落ち着いている模様。
 スライドスイッチでピックアップを切り替える仕組み。独特のフェイズサウンドというのが用意されている。
 が、音はペラいと評価はあまり高くないようです。
 ダイナミックトレモロ搭載だが、これを使うと壊滅的に音が狂いやすくなるらしく、アームを外して使ってることが多い。

ギブソン
 ギブソン社のギターを元にしたモデル。殆どの種類は以下のような特徴がある。
 ・チューン・オー・マチック(T.O.M)ブリッジが基本
 ・ハムバッカーピックアップ or P90を2つ搭載
 ・材質はマホガニーメイン。レスポール系は上にメープルの板を貼った合板
 ・ペグは3:3とアコースティックギターと同様の並び
 ・ミディアムスケール
 ・
 ・太く、甘い音がするので、リードギターがもつことが多い

 ・代表的な機種:
レス・ポール

 ハムバッカー or P90が2つ付いて3パターンの音が出せる。
 マホガニーボディにキルテッドメイプル(メイプル板を上に張る)、マホガニーネックで、中低域に特徴ある太い音が特徴。
 ネックは太めのものが多い。そして、重い。
 リードギターに使われることが多い。
 派生パターンが多いです。
 
レスポールジュニア: レスポールの廉価版。
 ピックアップは1つのみ。
 マホガニーボディ(メイプル板は貼られていない)・
 マホガニーネック
 
SG: レス・ポールの新型として生産されたが、商品名の元になったレス・ポール氏より「こんなの俺の考えたギターじゃねぇ」とクレームが入ったので、SG(ソリッドギター)と名称を変更した。
 ダブルカッタウェイでコウモリっぽい外見がそれっぽい人にうけている気がする(^^ゞ
 最近、アニメとかでも出番が多い機種・・・のような気がする。 一時期白いSGといえばオタの象徴と言われていたことがあるが・・・(最近は赤系の色も・・・)
 マホガニーボディ・マホガニーネックでボディが薄めなのでレス・ポールより弾き易いと定評あり。
 レス・ポールほど太くはないが、独特の元気の良い音がするようです。

・変形ギター
 上記以外の形、または上記を少し改変した形のギター
ギブソン系が多いが、あえて別項目にしました。
 一般的に立って弾くことを前提としており、座っては弾きづらいことが多い場合がある。あまり初心者向けとは言えないかも。

 ・フライングVギブソン社がオリジナル

 ・エクスプローラー:同上
[rakuten:kurosawamusic:10000422:detail]
 ・ファイヤーバード:同上 ・モッキンバード
B.C.Rich PXMGS エレキギター Mockingbird PRO X/Shadow 【国内正規品】

B.C.Rich PXMGS エレキギター Mockingbird PRO X/Shadow 【国内正規品】

B.C.リッチ社のエレクトリックギター
X-Japanのhideが持っていたことで有名
 ・RG:Ibanezブランドのエレキギター。メタル系にファン多し。

・独自路線系

フェンダー系やギブソン系以外にも独自の路線を突っ走るメーカーだってあるのです。基本高級なので、初心者向けとは言えないです。

 ・ポールリードスミス(PRS):

スケールがロングとミディアムの中間と独特。フェンダーギブソンの中間的なギターを作っている。愛用しているミュージシャンも多い。韓国製の(比較的)低価格版もあります。
 ・リッケンバッカービートルズのジョンレノンが持っていたことで有名。
 ・モズライト
[rakuten:kurosawamusic:10002312:detail]
ベンチャーズが初めにつかっていた事で有名。

などなど

◆で、結局、何を選べばいいの?
 
 いろいろな形のギターを紹介してきましたが、特にこだわりがない場合は何を選べばよいか? と逆に迷ってしまうかも。
 そういう場合には、ストラトタイプか、レスポールタイプのどちらかに絞ってみましょう。
 ただ、使っている木材や加工のため、ストラトタイプよりレスポールタイプの方が若干高価になる傾向があります。

ストラトタイプのギターの特徴
 ・ほとんどがロングスケールで薄目のネックが多い
 ・比較的重さが軽い
 ・音の幅が広いが軽め
 ・ノイズ多め(演奏中に気になるほどではない)
 ・アームが付いているので、演奏の幅は広がるが、チューニングが不安定な場合が多い。アームを使わない場合は、外してしまい、トレモロをがっちり固定することで、安定性が増す。
 ・改造がしやすい。

レスポールタイプの特徴
 ・ミディアムスケールだが、ちょっと太めのネック
 ・少々重めの重量
 ・太く甘い音が出る
 ・ノイズは少なめ(全くないわけではない)
 ・チューニングなどは比較的安定している。
 ・ストラトタイプより高価になりがち
 ・ネックがちょっと折れやすいかも?

・結論:

バックでコードのカッティングやボーカルギターならストラトタイプ。リードギターならレスポールタイプがおすすめ。
 特にポジションが決まっておらず、オールマイティに演奏してみたい場合には、ピックアップがリアだけ、もしくはフロントとリアの二つがハムバッキングになっているストラトタイプがおすすめです。
 弾きやすさはどっちもどっちです。相当に手が小さい人(手首から中指の先まで18センチ以下)はショートスケールのギターを選んでもいいですが、ほんの少ししか代わりありません。
 ちなみに、ロングスケールギターを1オクターブ低くチューニングして、1フレット目にカポタストをハメればショートスケールになります。

次回は、いくつか購入対象となりそうなメーカーを紹介します。