シールドを自作したらば安かった その1

 それでは、シールド自作講座本番第1回目です。
みなさん、材料と道具は揃っていますね? 揃っていない場合には、
前回(シールドを自作したらば安かった その0 - 彩庵草子)の記事を読んで、出直してきてください。
 ウソです。材料がない方は、どんな作業になるか、見てって
ください。そして、作業するときに、また見に来てください(^^)


0.本日の材料

 今回用意したのは、こちらです。
線材:モガミ #2524 3m
プラグ:スイッチクラフト #280 x2個

モガミ#2524は単芯のシールドケーブルで、160円/mで購入して
きました。安い!
 一応、1回目は初心者用対象ということで、一番簡単な
単芯のシールドです。まぁあまり作業の難易度は、変わらないんです
けど(^^ゞ

 プラグは300円/個 おおよそ280~450円くらいの幅で売って
いるので、面倒臭がらずに安いところで買えば、その分、単価を
安くできますね(^^)

1.線材の準備

 では、早速作業に入りましょう。まずは、線材の準備。最初に
線材の皮膜を剥き、予備ハンダをして、プラグにはんだづけする
準備をします。

 まずは、先端から1センチぐらいのあたりに、カッターで切れ目
を入れて、外側の被膜を剥きます。中の網線を傷つけないように
気をつけてくださいね。剥けたら、次の作業のじゃまにならない
ように、網線を一旦外側へ折り曲げておきます。

次に、 芯線の被膜を5ミリ程度剥きましょう。
全部むいてしまうと、ショートし易くなってしまうので、
要注意! これも中の線を傷つけないように気をつけて
くださいね。また、少し浮かせた後に、ねじりながら抜くと、
まとまって良い感じになりますよ。

 芯線が剥けたら、避けておいた外側の網線を二つに分け、グルッと一方向へまとめてから、
ねじっておきます。
 分かりづらい文章だなぁ(´・ω・`)

 網線も芯線もネジネジできたら、予備ハンダをしておきます。
 予備ハンダは、芯線にハンダゴテを当てておき、はんだを線に
軽く染みこませておく作業です。これをやっておかないと、作業が
めんどくさくなるので、必ずやっておきましょう(^^)
 あっさり書いているけど、おそらく、ヘルパーがない人は慣れて
いないと、大変な作業になるかも。線を小指で持っておき、同じ手
の親指と人差指ではんだ線を持って片手でやる強者もいますが、
上手く工夫してください。あ、ジャ◯プとかで挟んでおけばやりやすいかな? 
 とにかく、やけどに気をつけてくださいね。あ、もちろん、
片方ができたら、もう一端も同様に処理しておきます。

 おっと、いい忘れてましたが、
芯線が
ホット(+)で網線をまとめたのがコールド(ー)になります。

 覚えておいてくださいね(^^)


2.プラグの準備

 次にプラグ側の準備です。
 プラグは手にもつ部分(以下ボディ)を回せば、ネジになって
いて、簡単に分解できます。中にビニルのチューブもかぶさって
いるので、これも外しておきます。あ、これは絶対に捨てないように!

 プラグを分解すると、写真のように短くて、穴が開いている
端子と長くて横に出っ張った爪が付いている端子の二つが出て
いますね。この穴の開いている短いほうがホット(+)の端子で
長いほうがコールド(ー)の端子です。
 ホット側には穴が空いていて固定しやすいのですが、コールド側
は船型になっているだけなので、意外とはんだが固定しづらいで
す。これは網線をまとめたものが太くて、熱が伝わりづらいという
こともあります。
 そこで、ここにも予備ハンダをしておきます。
写真をよーく観直してみてください。コールド側に傷が付いている
のが分かりますか? これはカッターやヤスリなどで簡単に付ける
ことができます###という感じで縦横に傷を付けておきましょう。
ハンダが乗りやすくなります。
 つづいて、予備ハンダをしておきます。コールド端子の内側、
半田付け予定の位置に軽くハンダを溶かしいれておきます。
たくさん入りませんよ。先に行っておきますが、多すぎるハンダは
電流を阻害する抵抗になってしまいます。出来る限り、接続したい
素材同士を接触させ、固定に少しだけハンダを流し込むイメージを
持ち続けてください。
 以上でプラグ側の準備は完了です。


3.仮組み

 つづいて、仮組みをしておきます。

 まず、プラグ
のボディと透明なチューブを、方向に気をつけて線材に通しておき
ます。
なぜ太字かというと、それだけ忘れやすいからで
す。少なくとも、二つ目のプラグをハンダ付けするまでにはやって
おくこと。でないと、泣けます(T_T)

 ハンダ付けしやすいように、ある程度線材とプラグを組んで固定
しておくのです。
 まず、ラジオペンチで芯材の先を上に曲げておきます。網線側は
斜め下に曲げておくと良いかも。
 できたら、芯線をホット端子の穴へ、網線をコールド端子に接触
するように仮組みし、爪を潰して固定します。

 これはダメな例です (。_゜☆\ バキバキ




 こちらが正しい組み込み方です(^^ゞ
 どこが違うか分かりますか? そう、ホットの線が上から差し
込まれているか、下から差し込まれているかの違いです。
 上から差し込んだほうが、正直楽です。やり安いです。でもね、
よく考えると上から挿し込んだらプラグのボディがねじ込めなくな
る上に、最悪ボディとショートして鳴らなくなります:(;゙゚'ω゚'):
 気をつけてくださいね。

4.いよいよハンダ付け
 
さて、いよいよハンダ付けです。
ここは、さすがに4本目の手があるわけではないので、写真を
とっていません ヘ(。。ヘ)☆ヽ(^^;)バキ ごめんなさい

仮組みしたプラグを用意しておいた固定道具で固定します。
捨てプラグ端子なら、挿し込む、ジャ◯プなら挟む、ヘルパー
なら、くびれた部分とコード部分を挟むと安定します。

 先程も少し触れましたが、半田付けをする際、
ついつい、線材を端子に抑えつけてしまいますが、
これは上手くないやり方です。
 できれば、ハンダ付けする近くの端子部分をにコテをあて、
温まったところで、ハンダを流し込みます。ハンダはなるべく
少しだけ流すようにしましょうね。
 ホットの方は比較的簡単にできたと思います。
さて、コールドの方ですが・・・
 普通に押さえても、なかなかうまくいかないと思います。やって
みればわかると思いますが、コールドの方は、普通にコテをあてて
いても、端子が熱くなりづらい(網線が太いので熱が伝達して逃げ
ている?)ので、はんだが溶けないのです。
ここで、先ほど準備していた端子側の予備ハンダが役立ちます
! 下(裏?)からハンダゴテをあてましょう。すると、予備ハン
ダしておいたのが、溶けるのがわかると思います。溶けるのが確認
できたら、すぐにコテを離します。これで、簡単に固定できている
と思います。どうですか?

5.しあげ

半田付
けが終わったら、透明なチューブをしっかりはめます。ホットの端
子が隠れていないと、ショートするから気をつけてね




あとは
ボディをねじ込んで完成!

 できれば、テスターでチェックしてみてください。
プラグの先っちょと先っちょ。先端の白い線より下と反対側の
同じようなところで導通していること。先っちょと反対側の
白い線より下が導通していないことを確認します。

 あとは、実際に音を鳴らしてみましょう。
特に不具合がなければ完成です! 

お疲れさまでした(^ω^)

※そうそう、一応追記しておきます。
今回のこのシールド。勧めるか、勧めないかでいえば、
勧めません!(爆
 理由は、2回ぐらい後に記載するつもりです。
次回は2芯シールドの作成です。