シールドを自作したらば安かった その2

 こ忙しくて、すっかり間があいてしまいましたが、
シールド自作講座2回目です。
「え? だって、前回完成していたじゃん」と思われた方。
今回は、使う線材がちょっと違っていて、2芯線で作成します。
大きな違いはない、というか、ほとんど同じなのですが、
迷う場合もありそうなので、一応、載せておきます。
4芯線もこの方向の応用だと思ってください。
 では始めます(^^)


・線材の皮膜を剥く

 今回の材料は BELDEN(ベルデン)#8422(440円/m)です。

有名なのは8421ですね。でも、これ高いし(といっても600円/m
くらい)、中低域重視でモコモコしていると言う印象なんで、
あまり食指が動かないのですよ。
 メモ:プラグによっては(Neutrikとか)少し変わるらしいので、試してみても
よいかと思いますが。8424とか8428もお金があったら試してみた

 で、この8422ですが、2芯のシールドケーブルです。なので、
網線の中に2本、黒と透明チューブのケーブルが入っています。
そこで、配線に若干工夫が必要なんですね。買ってきた奴は
ねずみ色の地味なケーブル。まぁこれしか売っていなかったんで
す。あまりギター用としては派手さというか、オシャレさにかける
なぁ。ま、良いです。早速作業開始です。

 例の
ごとく、カッターで端から1センチ程度の皮を剥き剥きします。
下の網線を傷つけないように気をつけてくださいね。向けた後は
作業のじゃまにならないように網線を外側へ折り曲げておきます。
しかし、なんじゃこの毛は! 邪魔臭い事この上ないですな。
変な麻紐も挟まっています。なにか意味があるんだろうか? 
とにかく、シールドづくりには邪魔なので、毛と麻糸はカット
しちゃいましょう。



 毛をカットすると、こんな感じになります。
芯線が二つ出てきましたね? それではこの芯線の皮膜も
剥いていきましょう。




 さて、その前に、先に決めておくことがあります。どっちがホット(+)でどっちがコールド(-)か。これ大事! 
作成しているのはモノラルのシールドなので、必要なのは
ホット1つ、コールド1つですね(ステレオなら、右チャンネル
ホット、左チャンネルホット、コールドの3系統になります)。
でも、今は黒、白、網線と3系統配線があります。どうしたら
良いの!
 答えは簡単。どっちかを1つにまとめて2系統にしてしまえば
良いのです。単純ですね(^^) 今回は黒い皮膜の方をホット。
もう一方をコールドとしました。故に、黒い方は前回と同じく
先端から5ミリ程度の皮膜を剥きます。残った白い(透明?)な
方はどうするか。みえている部分を全部むいてしまいましょう。
同じように先端5ミリでも良いですけど、網線とまとめるので、
意味はないです。 剥き終わったら、網線とまとめて捻っておき
ましょう。


・忘れちゃだめだよ 予備ハンダ

 前回と違う点は上で終わってしまいました。
・二本目の芯線の皮膜は(見えているところ)全て剥く
・網線と二つにまとめてコールドの線にする

 ま、これだけです。
ここまでできたら、忘れずに予備ハンダをしましょう。
もちろん、プラグ側にも、前回と同じように、コールド側の内側に
傷をつけて、少しハンダをのせておきます。


・しましょ 半田付けしーましょ

 今回も、まず、仮組みから。プラグを分解し、ボディと絶縁の透明
チューブを先に通した後、線材とプラグを固定しておきます。
ホットの線は下から通しましょうね。
 ハンダがない状態でもプラグの金属部分に触れている状態の方が
よいですね。そして、使用するハンダは少ないにこしたことはあり
ません。





 仮組みが終わったら、ハンダ付けします。プラグをお好みの
方法で固定しましょう。
固定方法の例は前回(シールドを自作したらば安かった その1 - 彩庵草子)の
記事を参考にしてください。線の上から抑えるのではなく、
近くの端子にコテをあてます。10ぐらい数えて、十分温まった
ら、ハンダをちょっと流し込む。そんな感じです。コールド側は
ちょっと苦労するでしょうが、じぶんなりにいろいろ試してみて
ください。基本は端子を温め、はじめにもって置いたハンダが
溶けたらコテを話す感じ。新たにつけようとすると逆にうまく
いかないかも。
 あ、ホットとコールドがショートしないように気をつけて
くださいね! 市販のシールドも、音がおかしくなる大半は
コレのせいです。

・うまくできました?

半田付けが終わったら、絶縁のビニールチューブをかぶせて、ボディを
ねじ込んで完成です。できれば、電流計でチェックした後に
試奏してみましょう。

お疲れさまでした。

次回は、聴き比べ・・・の予定?