ストラトのピックアップをLace Alumitoneへ交換しちゃうぞ 後編

 しばらく時間があいてしまいましたが、前回ストラトのピックアップをLace Alumitoneへ交換しちゃうぞ 前編 - 彩庵草子の続きです。

  • ピックガードを加工する 

まず、取り付けに際して、ピックガードを加工します。そう、Alumitone唯一の残念なところが、取り付けにピックガードの加工が必要なことです。ビス穴の位置は一緒なんですけど、形が若干角張っているので、そのままだと少し引っかかってしまうんですよ。

 というわけでまずは、ちょっと箱から出して眺めてみました(そこからかよ!)。で、ちょっとあわせてみて角を削れば良いのだなと確認。ピックガードを外した後、作業がしやすいように回路をすべて外し、裏側にアタリ線を引いてみました。








ついでにちょっと裏返し(^^)
どうです、コイルが全然無いでしょ? なんか不思議ですよね。ちなみに、表面の黒いところが磁石になっています。互い違いでチャッカーフラッグ的な模様がイカしてますね(^^)
 ま、それはともかく、こいつをガリガリと削っていきます。一応テストとして、そのうちにピックガードもべっ甲柄に変えようと思っていましたから、生贄状態ですね。今回は手持ちのミニリューターでゴリゴリ削ってしまいました。ちょっと仕上げが汚くなってしまいましたね。もし、同じような作業をされる方は、平ヤスリで少しづつ削ったほうが綺麗に仕上がると思います。

 削り終わったのがこちら。あまり近くで見ないように!(°O゜)☆\(^^;) バキ!

  • ここで「ついで」発動


 さて、せっかくここまで分解したのだから、「ついでに」内部回路もパーツ交換および配線し直しをすることにしました。写真はまだ配線をまとめる前だからきったないですねぇ(^_^;)
(写真は都合によりピックアップ配線直後のものです)
・例のごとくボリュームポットとトーンポットをCTS製に・・・というところなのですが、思うところがあって、2番目のトーンポットを米製の300KΩにしてみました。興味本位で・・・
さらに、1番目のトーンがフロントとミドル、2番目のトーンがリア用という風に配線してみます。

・プラグをスイッチクラフト製に変更
 ま、いつものとおりです。

・5Wayセレクタアメリカ製に変更

・配線材をベルデンに変更
 ・・・・赤しか残っていなかったので、真っ赤っかになってしまいました・・・・(^_^;)

 しかし、真ん中のポットだけ小さいサイズのにしたのですが、ヤスリで傷をつけようが、なにをしようが全然はんだがくっつかない。かなり泣けました。半田付けが汚いのはそのせいです。えぇそうですとも(°O゜)☆\(^^;) バキ!

  • いよいよAlumitoneを配線

 さて、いよいよAlumitoneを配線してみます・・・あれ?
 なんと、シングルコイル(サイズ)のピックアップのくせに線が3本出ているよ! そう、普通のシングルピックアップは+とーの二本しか線が出ていないんです。が、こいつは白、緑、オレンジの3本。どれがどうなっているんだろう? で、同梱されていた説明書・・・のCDーROMにのっているPDFを見てみます。
http://www.killer.jp/lace/wiringblockdiagram/11_alumitone_diagram.pdf(PDFが開きます)
 なーんだ。ホットがオレンジで、白とグリーンはどっちもアースなのね。じゃまとめちゃえばいいや(`・ω・´)
あとで分かったことですが、この白とグリーンをトグルスイッチ等でどうかするとムスタングみたいなフェイズサウンドが出来るんだそうです。なるほどね。でも、今回は関係ないので、何も考えずに白と緑はまとめちゃいます。

 5点スイッチの配線は図を見てください。例によってSaymore Duncanのページのものを再利用した図です(^_^;)
 ミドルピックアップのトーンに繋がる配線は1つ目のトーンポットへセンター用と伴付。空いているリア用の端子を2番目のトーンポットへ配線します。これで、1つ目のトーンはフロントとリア、2つ目はリアのみでトーンが効くようになります。トーンポットをカットしちゃう人もいるんだけど、やっぱトーンは若干絞ったほうがいい音になるとおもうんだよなぁ。どうせフルテンなら可変抵抗の仕組み上、バイパスになるんだし。
 
これで配線完了です。この写真では、処理が小汚いですが、本当はもうちょっとタイラップでまとめていますよ(^_^;) いや、ホントだって!

どうです? なかなかかっこいい感じでしょ?
 今回はちゃんと音もなりました。組み込み前の出音チェックはちょっとやりづらかったかな。
感想としては本当に普通のストラトの音です。でも、ノイズが殆どありません(さすがにゲインをあげると少しノイズが出てきますが)。かなり静かですね。ノイズがない状態での出音は目からウロコが落ちるようなクリアさです。このストラトはハイ落ちが嫌だったので導電塗料や金属テープなどのノイズ対策は全然していないのですが、ノイズ対策をしているストラトよりもノイズがありません。歪具合は音の粒が残っている感じなので、ヘビメターな感じの音を求めている人にはあまり向いていませんね。あ、でもそういう人はシングルピックアップなんて使わないか。Alumitoneのハムバッカーサイズには歪重視のタイプもあるみたいです。
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 一応、使用前、使用後の音はとってあるのですが・・・自分で確認しておくだけにしておきます。理由は推して知るべし(°O゜)☆\(^^;) バキ!

 今回の作業は以上です。今回は見送ったけど、そのうちボリュームのハイパスもやってみるつもりです。作業を行った際には、また後日記事にするつもり。

 それにしても、このストラト・・・オリジナルで残っているのは、とうとうネック本体とフレットだけになってしまいました(^_^;)