STMを改造するよ! 〜その1 ボディ修復編

というわけで、結構レアなSTMなのですが、もうなんともならないので、
STMファンの人には怒られそうですが、大改造することにしました。

今回の改造メニューは以下のとおり
 ・割れてしまったスタッド穴を埋める。割れてない方も埋めちゃう
 ・フロイドローズ用に掘られたザクリ(?)を埋める
 ・ブリッジの交換。6点どめのブリッジにします
 ・ネックの交換
  (元のネックが起き上がっている上に、フロイドローズ用のナットなので)
 ・ついでに内部サーキットもパーツ交換(特に5点セレクタガリが出ていた)

以上です。

  • ボディ修復その1〜スタッドを抜く

STMはボディにポプラないしバスウッドを使っています。多分、自分のはポプラだと思う。ギター用としては柔らかい方の木なので、スタッド使った2点タイプのブリッジでは6点どめより力が分散しない分、壊れやすいでしょうね。なんで、こんなボディ材使ったんだよ!(加工賃が安いからさ)(^^ゞ
 ネックが薄くて曲がりやすい(音はともかく)、ボディがちゃちくてスタッド穴が壊れやすい。これが現在STMと完全同等品が作られていない理由でしょうね。

 なにはともあれ、まずは倒れてしまったスタッドを抜きます。
簡単に言ってるけど、スタッドはがっちり埋めこまれているので、当然手では抜けません。かといって、ぴったり入っているので、釘抜きみたいのでも抜けない。下手するとボディを今以上にひどい状態にしてしまうかもしれない。
 そこで、こんな秘密兵器を用意しました。

ホームセンターで買ってきた材料だけでできます。制作費は数百円。これだけのために店に出すのがバカバカしくなりますね(w
で、こいつのネジをスタッドにねじ込み(当然スタッドボルトをホームセンターに持って行って、ちゃんと径があっているものを使っていますよ)。そのままスパナ等で締めこんでいけばスタッドのほうが上がってくるというわけです。こいつを使えばほとんどボディを傷つけずにスタッドを抜くことができます(゚∀゚)/

 ここでお詫び。このへんの作業と使用前の写真をとっていませんでした(^^ゞ
すいません。

  • ボディ修復その2 〜スタッド穴を埋める

 無事スタッドが抜けたら埋めてしまいます。どうせ隠しちゃうからそのままでもいいんだけど、右側はかなりひどい状態なので、どちらにしろ埋める必要があります。それに、左側もよく見てみたらひびが入ってました。このまま置いておいても時間の問題だったでしょうね。
 さて、まずは壊れた方のスタッド穴。これは完全にスタッドが横に倒れて木が壊れているので、ただの穴埋めではなんともなりません。そこで、一気にソッチの方まで削ってしまい、角棒を埋め込みます。埋め込む角棒は東急ハンズで買ってきた黒檀(と書いてあるけどローズウッドみたい)の小さい角棒です。ただ、この角棒1.5センチ角なんですよね。そんな大きな穴はさすがに開けられない。そこで、この角棒も紙やすりで1センチ角にしてしまいます(適当だなぁ)。で、埋める方の穴も1センチ角に。角棒で埋めきれなかった部分は別の木材を使うことにします。その木材もフロイドローズ用に開いているざくり穴埋め用に買ってきたバーズアイメープルという希少木を使います。贅沢ですねぇ(といっても数百円)。
希少木を使うのはこれが堅い木だから。楽器だからボディへの振動伝達を良くするために、なるべく固い気を使ったほうがいいのではないかということです。決して、単なる贅沢ではないのですよ(^ω^)


多少空いている隙間はパテで埋めてしまいました。
もう片方の穴は綺麗な真円ですので、ボディ側の加工は必要なし。そのまま同じ8ミリ径の丸棒で埋めちゃいます。これはタボ埋めと同じような作業ですね。

こちらはさすがに綺麗にできたので、特にパテは使ってないです(^^ゞ

  • ボディ修復その3 〜ざくり穴埋め

さて、フロイドローズブリッジ搭載のギターはアームアップをするために、少しボディを削って低めにセットするようになっています。このままでは普通のブリッジを使用した際に低すぎてしまうので、これを埋めます。しかし、がっちり埋めるのはちょっと勿体無いので、ぴったりハマる埋木を作成し、接着なしで埋める予定。
 材料は先程も少し出てきたバーズアイメープルの5ミリ板です。これを少しだけ大きめに切り取ります。ブリッジのブロック(オモリ)がとおる穴はアタリ線を引いたあとに、周りのちょい内側を細いドリルで穴あけ。それをノコでキョリキョリ切ったあとにヤスリで整形します。

どです? 結構うまくできたでしょ?
かなりぴったりできたので、はめた後に外すのが少し苦労するくらいです。塗装すれば、さらに塗膜の分きつくなってボンドいらずになるでしょうね(^^)

  • ボディ修復その4 〜塗装

このままではカッコ悪いので塗装しちゃいます。ボディが黒でよかった(^^)
使う塗料はホームセンターで安く売っていたニトロセルロースアクリルラッカーです。以前、テレキャスを自作した際にネックの塗装に使いましたが(ブログに記事はありません)、ばっちりゴムで溶けちゃいます(^^ゞ。
 まぁ、それはともかくとして、軽く紙やすりで削った後にマスキングします。他の部分までぬられちゃったらまずいですからね。

まずはクリアを吹いて染み込まないようにします。これを2,3回。スプレーは30センチくらい離して、さっと横に動かして軽く、軽く吹いていきます。塗りムラがあっても良いのです。というか、こういうふうに数回に分けて少しずつやらないとかえってムラになります。

 同様に黒のスプレーで塗り塗り。これも数回繰り返しました。・・・そしてブリッジ埋木の方をひっくり返しました(T_T)
当然、やり直しです。でも、ちょっとだけ汚くなっちゃいました(;_;)
最後にクリアをもう数回吹いて完成です。

ま、そこそこうまく行ったんじゃないかな?
どうせブリッジで隠れるから、多少失敗しても大丈夫!

さらっと(?)書いてますが、これで、2〜3日かかっています。塗装はじっくり乾かしてから上塗りしましょうね!

次回はネック!