ジャグマスターを改造するぞ 予備知識編

自分の隠れ(?)趣味として、エレキギターDIYがあったりします。
 もちろん、最初は弾けるようになりたくて買ったんだけど、「この音って本当にこのギターっぽい音なの?」とか「もうちょっとこうならない?」とか思っていじっているうちに、弾いているよりいじっている時間のほうが多くなってきてしまったという。
 もちろん、一からつくるということはまぁないのですが、フェンダー(ギターの代表的メーカー)系のギターは分解改造が比較的簡単なので、自作パソコンなんかと同じ感覚でパーツの付け替えをすることができます。ただし、ピックアップ(音を電気信号に変換する部分)や電装系(ボリューム等)いじるなら半田付けは必須になってきます。とはいっても、ギターの中身ぐらいなら、電子工作ほど細かくも難しくもないですけどね。

さて、前置きはこのぐらいにして本題に入りましょう。
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  1. ジャグマスター(JagMaster)について

まぁこんなギターです。メーカーは先に出てきたフェンダーの初心者用ブランドのSquire(スクワイヤー)というところです。
フェンダーのギターの中にジャガー(JAGUAR)とかジャズマスター(JazzMaster)っていう種類のギターがあります。最近、ジャズマスターは使っているバンドが多いですね。Jpop好きならナンバーガールってバンドの田渕ひさ子さんとかが有名。
アニメ好きならAngel Beatっていうのでひさ子が使っている奴



ジャガーBeckって漫画でちょこっとだけでてきましたね。

Fender Japan JG65B/VSP JAGUAR(3TS)

Fender Japan JG65B/VSP JAGUAR(3TS)

この二つの機種一見似ているんだけど、ちょっとずつ違いますね。
一番大きな違いはネックの長さ。
ジャズマスターはロングスケール。ジャガーはショートスケールです。
一般的にロングスケールは音に張りがある、ショートスケールは指の短い人や女性にとって弾きやすいという長所があります。欠点はその逆。もちろん、手が小さくてもロングスケール使っている人もいるし、でかい外人サン(カート・コバーンとかジョン・レノンとか)でもショートスケール使っていたりもします。
 また、ピックアップの形が違っていますね。あと、ジャガーはスイッチがやたら多いですね。

で、この二つはフェンダーの主力機種であるストラトキャスターテレキャスターと違って、あまり売れないのか、やたら高い。で、通常はそのままの形で、生産国を中国や韓国にして、パーツを安いものにした廉価版をスクワイヤブランドで出したりする。ところが、スクワイヤはそのままの形、名前ではなく、このジャズマスタージャガーをごっちゃにした上に、ブリッジ(弦の終端)をジャグマスターやジャガーで使っているダイナミックトレモロではなく、ストラトキャスタータイプのシングルトレモロにしたジャグマスターを売りだしたのでした。
 ジャグマスターは形はジャズマスタージャガーと同じタイプ。ネックはジャガーと同じショートスケール。でも、ピックアップはジャズマスタージャガーの使っているシングルピックアップではなく、ハムバッカーピックアップを採用している。

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  1. なぜ、ジャグマスターか

 さて、今回の改造のベースになぜジャグマスターを選んだか・・だが。
 ・分解が簡単。
  フェンダー故にネックがボルト付で、見ての通り、ピックガードにピックアップやジャック、ボリューム、トーンなどがまとめて付いている。故に分解がしやすいのです
 ・安い
  今回の機種は中古で2万円程度で手に入れました。楽器をやらない人には十分高いですが、本来、楽器として最低限まともに使えるのは定価5万円以上のものという定義があったりします。ジャグマスターは新品で5万円前後。
昔の日本製は結構高値で取引されていますが、中国製などはこの程度で手に入り
ます。色とか気にしなければ新品でも割り引かれて、この程度で手に入ることがあるらしいけど。
 ・材質がわるくない
  一応、ネックにはメープル(楓)材、ボディにはアルダー材を使っています。
 細かい部品は簡単に交換できるけど、ボディなどの材だけは越えられない壁だったりするのです。アルダーは(たぶんUSアルダーとは少し違う材なのだろうが)7万円以上のストラトに使われるなかなか良い材料なのです。安い楽器だと、桐やセン、バスウッド(のちょろいの)が使われていたりします。こういう材料はあまり響きが良くなかったり、音が軽くなったりするらしいです。
  ボディの材なんて迷信という意見もありますがね。気分的にね(^^ゞ
  ただし、さすがに加工はいまいちです。いえ、最低限きっちりつくってあります。でも、高いギターだと、中はピックアップと配線の部分しかくりぬいていないのが、ざっくり繰り抜かれているんですよね。いわゆるお弁当箱ざくりという奴です。こう言うのはハイパワーなピックアップ積むとハウリングしやすいらしいです。逆に生鳴りは良いかもという意見もありますね。それと、通常のストラトより1ミリ程度薄いです。だからブリッジの交換をすると、その分はみ出します(これは誤算だった(^^ゞ)。まぁ気にしなければ大丈夫。

で、ついでにいえば、自分はジャガージャズマスターに使われているスイッチが気に入らない。ついでにチューニングが狂いやすいからダイナミックトレモロも嫌い。やっぱり、殆どのユーザはアーム使っていないですね。

というわけで、このジャグマスターをちょこちょこと改造していきたいと考えております。一応、難易度とパーツの価格から3段階を予定しております。

乞うご期待!