ディストーションで自作エフェクタ入門 1

 さて、今回は配線図の公開とパーツに関するお話です。

こちらが今回使用する配線図です。
ちょっとわかりづらいかもしれませんが、ご容赦ください。
思ったより面倒だったですヘ(。。ヘ)☆ヽ(^^;)バキ
なお、回路図は用意してません。初心者が見てもわけわかんないしヘ(。。ヘ)☆ヽ(^^;)バキ
 右クリックして「このリンク先の画像を保存」的なことをすればローカルに保存できるかと思います。

一件たくさんパーツがありそうですが、エフェクタの中ではファズなどに次いで部品点数が少ないほうだと思います。音の系統としてはMXRのDISTORTION+に近いのではないかと思います。結構音の変化の幅が広く、調整ノブも少ないので初心者には使いやすいエフェクタだと思います。もちろんトゥルーバイパスですよ(^^)

■各パーツの基礎知識(一部)
大雑把にパーツに関する基礎知識を書いていきますよ。
ただし、自分なりの解釈やうろ覚えが混じっています。
 興味が有る方はその手のHPが山ほどあるのでググってみてください

・抵抗(R○となっているパーツ)
 まぁ抵抗です。一番良く見るパーツです。このちっさい部品の中にグルグルしたコイル状のものが入っていて、電流を流れづらくします。
パーツによっては一気に電流が流れると壊れてしまうものがあったり(LEDなど)、するので使うみたい。歪み具合の変化にもある程度関与しているようです。
 エフェクタでよく使う抵抗には、金属皮膜とカーボン皮膜があります。金属皮膜の方が若干高いです。オーディオグレードというのもあります。基本どっち使っても良いです。オーディオグレードにしたからって聞き分けられるほど音が良くなるとかあまり無さそうです。値段は10円〜30円とかなんで、良いパーツ使うのもあまり抵抗無いですよねぇ(^^ゞ
 直接お店で選んで購入するときには必ずカラーコードで実際の抵抗値を確認して買うようにしましょう。時々間違って入っていることがあります。
 私はカラーコード覚えられないのでiPhone App使ってますヘ(。。ヘ)☆ヽ(^^;)バキ
単位はΩです

・可変抵抗(P○となっているパーツ)
 抵抗値を変化させるパーツです。要はボリュームとかに使用されているパーツです。通常3つ端子があり、裏返して右から1番端子,2番端子,3番端子としています(たしか)。
Aカーブ・Bカーブ・Cカーブ(リバースAカーブ)の3種類があります。まぁ、Cカーブはマイナーらしいです。
 Aカーブは上向きの曲線
 Bカーブは直線
 Cカーブは下向きの曲線
で抵抗値が変化します。
 ボリュームなどにはAカーブを使うことが多く(故にAudioカーブと覚えることもある)、Bカーブはトーンなどに、Cカーブはゲイン(歪み)に使うことが多いです。

コンデンサ(C○となっているパーツ)
 基本的には電気をある程度貯めてから放出するパーツです。揮発性なので、電池のように電源切ってもずっと溜め込んでいるわけではありません。
 容量が多いほど高周波よりの音をカットする働きがあるようです。なので、小容量のコンデンサを使ってノイズを低減させたりすることがあります。音に関係する部分では大容量>太く甘い音(行き過ぎるとコモッた音) 小容量>シャープでキャリンとした音(反面軽くてノイズも多め)という変化を作ることができます。
 上の配線図ではC4を0.047から0.022にすると少し高めの音になったりします。ハムバッカーPUのギターにオススメかもです。
 単位はF(ファラッド)でμF(マイクロファラッド)pF(ピコファラッド)などがエフェクタではよく使われます。

 コンデンサの種類・メーカーによっても音の変化があります。
 以下の説明は自分のチョーいい加減な印象です。

 セラミックコンデンサ>少々固めの音。小容量が多い。極性なし
 積層セラミックコンデンサ>上より若干性能アップ?
 フィルムコンデンサ>若干マイルドな音。幅広い容量。極性なし
 スチロールコンデンサ>おおよそ同上
 マイラコンデンサ>おおよそ同上。性能は良いが壊れやすい?

 電解コンデンサ>大容量・高性能。極性あり。本体にラインがある方がマイナス
 (ラインって何? という方。たぶん実物見ればわかります)
 耐電圧が設定されていますが、エフェクタで使う電圧(9V)ぐらいなら大抵は余裕あると思います。

他にもありますが、とりあえず。
なお、今回使うコンデンサは、横に特に記載がなければフィルムコンデンサです。あとはセラコン(C3)と電解(C6,7)ですね。フィルムコンデンサはボックス型、電解はオーディオグレードでちょっと背の低いのとか使うとカッコイイかもです。
ま、今回は汎用品使いましたけどね。部品選びも自作の楽しみのうちです。
一回、フィルムコンのところをセラコンでつくってみたんですけど、微妙でした(^^ゞ

 なお、コンデンサは結構、結構熱に弱いらしいので、はんだづけする際はできればヒートクリップを使用して、なるべく短い間にはんだづけするのがおすすめです。

なお、セラコンなどは473 102 など謎の3桁の数字が並んでいます。ま、これが容量を表しています。最初二桁が容量。最後の一桁が10の何乗pFというのを表しています。
故に
102>10*100=1000pF=0.001μF
473>47*1000=47000p F=0.047μF
という感じ。
 私は計算が苦手なので、例のごとくiPhone App使ってますヘ(。。ヘ)☆ヽ(^^;)バキ
 
ダイオード(D○となっているパーツ)
ある程度までの電圧の電気を一方通行にするパーツ。電気は一定に流れているわけでもないそうなので、これで整流します。また、配線図のD1,D2では小容量のダイオードを互い違いにしていることで歪を作り出しているらしいです。理屈はよくわかりませんでした。自作エフェクタ界(w)ではゲルマニウムダイオード大好きっ子が多いですが、温度変化に弱いので、初心者は素直にシリコンダイオード使いましょう。興に乗ったら、D1,D2をLED(発光ダイオード)にしても面白い変化があるそうです(音の強弱によって点滅したりとか)。
 極性もあります。なぜかプラスとマイナスをアノード・カソードといいます。通常ラインが入っている側がカソードです。向きを間違えると電気が流れないよ!

・LED(発光ダイオード
ダイオードの一種ですが、電気を流すと光ります。いろいろな色があるので、お好みで選んでください。色によって音の変化もあるらしいですが、電源の入り切りを表示させるだけなら関係ないと思うです。やっぱ青色LEDがにんきありますね。
 極性があるので注意。また、電圧に弱いので、2.2KΩていどの抵抗をかませます。これより小容量の抵抗だとより明るく寿命が短くなり、大容量だと、暗く寿命が長くなります。
 ちなみに、発光ダイオードに光を当てると発電します。これマメねヘ(。。ヘ)☆ヽ(^^;)バキ

・IC
Integration Circuit 略してIC。直訳して集積回路です。
小さな箱の中にトランジスタが何個か入っていると思ってください。
1回路のやつとトランジスタとどう違うのかはよくわからんですヘ(。。ヘ)☆ヽ(^^;)バキ

エフェクタに使うICは基本的に音を増幅する用途で使います。故に「オペアンプ」という場合もあります。
 よく見ると隅っこに小さな●があります。これを右上にして使用するようにしてください。逆に電気流すと壊れます。電磁波にも弱いので、銀紙にくるんで販売するところもありますね。壊れると「ピギャー!」というノイズを出すか、音が全くでなくなるかどっちかになります。
 なお、熱に非常に弱いので、通常はICソケットを使い、ソケットをはんだづけした後に差し込みます。ICソケットには丸ピンと平ピンがありますが、今回使うICは平ピンです。

 なお、コンデンサ等にも使えるソケット(?)も売っていますので、差し替えて遊びたい方はそういうのを使っても良いかも。単に実験するならフレットボードというのもあります。トランジスタ用のソケットはイマイチ使い勝手悪いと思うのは俺だけ? 


さて、大雑把な説明だけでかなり長くなったので、今回はここまでです。
次回から、いよいよ制作編に入ろうと思います。