MacとWinの論争が鬱陶しいので、自分なりの考えをまとめてみた

 世の中満足の行くPCのOSなんて無いんだけど、MacとWinを比べる論争は後を絶たない。基本的には慣れだと思う。でも,それを差し引いても、双方ストレスを感じるのが以下の項目

◆それぞれのOSの欠点

MACの嫌いなところ
・最近映像関係が弱い。特にMPEG2系が痛すぎる
・自分の用途に調度良い機種がない。15〜20万前後のタワー型が欲しい
・ブルーレイへの対応をかたくなにしない(これは特に困らないか)
OS9の時に比べてマウスの動きが微妙になった
・ファイル>終了を知らないユーザ多すぎ
・対応ハードが少ない(あくまで、サードパーティー側の問題)
サードパーティのハード屋のプログラマがへたれ過ぎる。
 特にあの通信機器メーカ! 出直してこい!
 (フリーウェア等の作者は下手なプロより、かなりいい仕事をします)
Macに対応していないカスタマーセンターのHPが多い(何とかしようと思えばなるけど)


Win(XP)の嫌いなところ
・ショートカットキーがめちゃくちゃすぎる。統一されていないし、Ctrl+○○してからalt+××とか操作が一環していない、アプリによって変わりすぎ。Ctrl+だけじゃなくてウィンドウズキー+とか。これはWindowsにたいしてじゃないけど、自分のThinkPadにはウィンドウズキー無いから使えない。
・フォントの表示が汚い
・Officeで作った書類。印刷すると図形の中の文字とかずれる
 とにかく画面と印刷物のギャップが激しい。画面通りに印刷してくれ!
・コピーの途中で一つエラーが起きたら、すべてのコピー作業を中断してくれる(これはVista以降で治ったようだが)。最悪、勝手に移動元からも移動先からも消去してくれるし。
・起動が遅い!
・使えば使うほど、重く、不安定になる仕様
・システムの修復ができない(CHKDSKみたいなディスクのチェックじゃないよ)
・アクセス権の設定が特殊
・ファイヤウォールとか、アップデート、表示がうざい、役立たず
・窓の中に窓を作るな! 特にEXEL! Photoshop
・アプリごとに違う操作感、ださいのを通り越して使いづらいUI
・Winの方がフリーウェア、シェアウェアが多い? でも駄作ばっかりじゃん。
 使えるソフトはMacの方が圧倒的に多いよ。最近、特に使えるTwitterクライアント がなくって悩んでいる。
マイコンピュータの中にドライブって、うっとうしい。素直にデスクトップにドライブのアイコン出してくれ。大抵はダイアログが出てくるものの、いつマウントされたかわからなくて待ちぼうけしたことも何度かあるぞ。
・ていうか、リボンインターフェースってなんだよ。だれだ、あれ考えたバカ(これはVISTA以降)
・シチュエーションによるネットワークの切り替えが簡単にできない。これは不便だ。
・OS高過ぎ! ついでに種類多すぎ! 1種類に絞って、価格も1万円程度にしろよ。
・これはserverだけど、「cal」ってなんだよ。10人までならXP Proだって大丈夫だよ。Serverは大勢の人が利用するためのOSなんだから,接続人数は無制限にすべき。まったく、ユーザを馬鹿にしている。というか、食い物にしている。
・アップデート時にポップアップが後ろに出てだんまりを決め込んでいる時がある

という感じ。Windows多いなぁ(^^;
 まぁ、だからと言ってMacが初心者におすすめかというと微妙。なぜなら、まわりにユーザが少ないため、初心者に勧めづらい部分がある。トラブルが有っても、聞けないし、書類などを送っても完全な互換が取れていなかったりすることがある。ただし、使いやすさはWindowsよりも初心者向け。

Macの良いところ

 Macは頭を空っぽにして使うなら(バカとかではなく、全く経験のない状態)、Windowsでも共通な最低限なことだけ知っていれば、意外と直感的に操作ができることが多い。かと言って、かんたん携帯みたいに機能を削除しているのではなく、ユーザのレベルに合わせて、複雑なことも可能だったりする。伊達に世界で最も広がっているUNIX互換マシンではないのです。
 こんな感じでやったら、こんなことができたりするのかな? という操作が、本当にできたりするときには感動すら覚える。長く使っていても、そのたびに発見があって飽きさせないというのがアップル製品に共通して言えることであり、顧客満足度が高い理由だ。UNIX互換だから、安定性もずば抜けている。また,システムに不具合が出たとしても、素人でも簡単に使える修復ツールが充実しているので、そうそう再インストールしなくてはいけないと言うことにはならない。

 また、よく聞くのが使いたいアプリが無いと言う声。しかし、普通良く使われているソフトでMacに無いソフトはちょっと思いつかない。MacになくてWinにしかないアプリなんてアングラ系かエロゲーぐらいのものだ。そんなのははなから問題外でしょう。どうしても使いたいなら、Windowsを仮想環境で動かす技術は沢山ある。
 ハードウェアに関しては市販されているMac非対応のハードのうち半分ぐらいはそのまま使えたりする。また、残った内のさらに半分ぐらいは単にドライバが無いだけというのもある。そういうのはフリーウェアでドライバや対応アプリが出ることが多いので侮れない。
 値段が高いじゃないかと言うのは、かなり昔の話。正直、自分が最初にMacを購入したのはもうかなり前だが、当初はPC98を買うつもりだった。しかし、スペックなどを比べると、Macのコストパフォーマンスの高さに驚いたのだ。今でも、(出たばかりの)Apple製品を同じカテゴリーの他社製品と比べてみて欲しい。以下にMacがリッチな環境をリーズナブルに提供しているかがわかる。ただし、逆に言えば、プアな環境の製品を作っていない分、価格だけ見ると高く感じることがあるだろう。MacBookを例に出すと、Core2Duo2.4GHz メモリ(DDR3)2GB HDD250GB NVIDIA GeForce 320M スーパードライブ付 価格が10万円以下。同じスペックでさらに安いWinノートが、ないとは言わないが、探すのは苦労するだろう。
 とりあえず、USのセレブ(某G氏を含め)のほとんどがMacを愛用しているのは別に格好つけではない。

Windows機の良いところ 

 さて、今回はMac礼讃な記事ではないつもりなので、Windowsの良い点も記載。

 Windows側で好きなのは、機種やアプリケーションソフトの選択肢が多いこと。それにつきる。ただし、UIも使い勝手も一長一短なアプリが多いので、自分の気に入った物を探すのは逆に大変かも。ハードウェアの対応もWindows系のほうが圧倒的に早くて、多い。MSからフリーウェアまで独自仕様のアプリが多いので、統一感がないが、やろうと思えば、色々なことが出来る。特に最近の映像・音楽分野の発展は目をみはるものがある。反面、沢山フォーマットを作りすぎとも思うけど。
 とまれ、「×」ボタンを押せばアプリが終了してくれる。これも慣れると楽だ。デスクトップ下部にいるタスクバーも切り替えが早くて好きな機能の一つ。
 他の人との互換性も優位点だ。ただし最近苦労させられたので、Wordを除くけど(^^;。とにかく、外の人と、特にソフトの自由の効かないオフィス間だと、シェアの高さはやはり重要になってくる。たが、致命的ではない。
 デザインに関しては、別にWindows機の全てがカッコ悪いとは思わない。そういう感性は人それぞれだし、Windows機でもカッコいいと思うケースやデザインが良いと思うノートPCは沢山ある。Macだって4400や630の様に、デザインで外している黒歴史な機種がある。何をカッコいいと思うか、何をダサいと思うかは人それぞれだろう?


◆さいごに

 というわけで、自分はどっちのOS・機械も一長一短あると思うし、それぞれに得意分野があるので、両方共便利に使っているしょせんは道具なので、自分の目的にかなったものを使うべきだ。若干上記でMacよりな感じになったのはMacに対する誤解と思っていること、言いがかり的な不満をよく聞くため。

 例えば、個人的には、ビジネスとサービスの享受はWinが、クリエイティブ系はMacが長じていると思う。ただし、どちらもそれなりに、お互いの得意としていることが出来る。ただ、どちらが快適に目的を果たせるか。ただそれだけの違いだ。だから、目的がはっきりしているなら、その処理が快適にできると思った方を買えば良い。

 もし、誰かにどっちを買うか迷っていて、明確な目的がない若しくは、HP閲覧とメール、ビジネス文書作成ぐらいといわれれば、「どっちでも好きな方を買え」と言うだろう。さすがに、いくら安くても、初心者に自作してLinux入れろとは言わないけど。道具はブランドや材質にこだわらず、自分が気に入ったもの、自分で気にいるようにしたものを使えば良い。そう思うわけです。